1.3. ログイン

Red Hat Linuxシステム使用の次のステップはログインです。 ログインはユーザーがシステムに自己紹介をするものです (認証とも呼ばれる)。間違った ユーザー名やパスワードを入力するとシステムへのアクセス を許可されません。

他の一部のオペレーティングシステムと異り、Red Hat Linuxシステム では、権限の管理、セキュリティの保守などを行うために、 アカウントを使用します。すべてのアカウントが同等な条件を 持つわけではなく、あるアカウントは他のアカウントより ファイルやサービスにアクセスする権利が少ないことがあります。

注意注意
 

Red Hat Linuxのアプリケーションと ファイルは大文字と小文字を区別します。 rootと入力したアカウントと Rootと入力した アカウントは別のアカウントを指すという意味です。 デフォルトでは、root はrootユーザー(スーパーユーザーとも呼ばれる)、 あるいはシステム管理者を指します。

すでにユーザーアカウントを作成してログインしている場合は、 ここは省略して第2章へ進んでください。 rootアカウントしか作成していない場合は、ユーザーアカウントの 設定方法について項1.6 を参照してください。

セットアップエージェントを使用 してユーザーアカウントを作成していなかった場合は、 rootとしてログインしなければなりません。ユーザー アカウントを作成した後は、Red Hat Linuxインストールに誤って 損傷を与えないようrootではなく作成したユーザーとして ログインすることを強く推奨します。

注意用心
 

Red Hat Linuxシステムはインストール時にrootアカウントを作成 しますので、一部のユーザーはすべての操作をそのままこの アカウントのみで実行するようになりがちです。しかし、 rootアカウントはシステム上で全ての操作を許可されていますので、 実際にはこれは危険な行為です。誤って重要なシステムファイルを 削除あるいは変更して、簡単にシステムを破損してしまう可能性が あります。インストール中、あるいはその後でも、ユーザー アカウントの作成を無視したいかもしれませんが、それは 推薦できません

1.3.1. グラフィカルログイン

システムがブートしたら、グラフィカルログイン 画面が図1-8のように 表示されます。マシンにネットワーク設定で主として 使用する独自のホスト名を付けていない限り、恐らく マシンはlocalhost と呼ばれます。

図 1-8. グラフィカルログインの画面

グラフィカルログイン画面からrootとしてログインするには、 ログインプロンプトでrootと入力して [Enter]キーを押し、それからパスワードプロンプト でインストール時に選択しているrootパスワードを入力して [Enter]キーを押します。通常のユーザーとして ログインするには、ログインプロンプトでユーザー名を入力して、 [Enter]キーを押し、そのユーザー設定の時に選択 しているパスワードをパスワードプロンプトで入力して、 [Enter]キーを押します。

グラフィカルログイン画面からのログインは自動的に グラフィカルデスクトップを起動します。

1.3.2. 仮想コンソールログイン

インストール時に、ワークステーションまたはパーソナル デスクトップ以外のインストールタイプを選択していて、 ログイン入力をテキストで選択している場合、システムが ブートした後に次の表示に似たログインプロンプトがでてきます。

Red Hat Linux release 9
Kernel 2.4.18-14 on an i686

localhost login:

マシンに主にネットワークで使用されるホスト名を与えていない 限り、マシンは恐らくlocalhost.localdomain と呼ばれることになります。

コンソールからrootとしてログインするには、ログインプロンプト でrootと入力して、[Enter] キーを押します。それから、インストール時にパスワードプロンプト で選択したrootのパスワードを入力して[Enter]キー を押します。通常のユーザーとしてログインするには、 ログイン プロンプトでユーザー名を入力して[Enter]キーを 押し、 パスワードプロンプトで選択したユーザーパスワードを 入力して[Enter]キーを押します。

ログインした後にstartxと入力すれば、 グラフィカルデスクトップを起動することができます。