第 1章始める前に

起動から停止まで、仕事、遊びに関係なくRed Hat Linuxは コンピュータ環境を最大に活用できるように役立つツールと アプリケーションを用意しています。この章では、Red Hat Linuxシステム で実行する基本的な作業のいくつかを説明していきます。

1.1. セットアップエージェント

初めてRed Hat Linuxマシンを起動すると、セットアップエージェント が表示されます。セットアップエージェント でRed Hat ネットワークの設定をしていきます。このツールを使用 して、システムの時刻と日付、システムへユーザーの追加、 ソフトウェアのインストール、Red Hat ネットワークにマシンを登録、などいろいろな 設定をすることができます。セットアップエージェント では、Red Hat Linuxシステムの使用に早くなれることができる よう最初に環境を設定します。

図 1-1. セットアップエージェント

セットアップエージェントは、 最初に日常業務で使用するユーザーアカウントを設定 するよう指示してきます。システムを損傷したり、 誤ってファイルを削除する恐れがあるため、一般作業に rootアカウントでログインすることはおすすめできません。 セットアップエージェントでは、 ユーザー名、オプションで使用者の姓名(フルネーム)、 パスワード(2回入力する必要あり)を入力します。 これでRed Hat Linuxシステムへログインするために使用する ユーザーアカウントが作成され、ファイルを保存する ためのユーザーアカウント用ホームームディレクトリを システム上に持つことになります。

図 1-2. ユーザーアカウント

セットアップエージェントは手動で マシンの日付と時刻を設定することができます。 コンピュータのBIOS(ベーシック 出入力システム)で時計を調整します。日付、月、年を システムに設定するには、カレンダーインターフェースを 使用します。時間、分、秒を設定するには、用意されている テキストボックスを使用します。

また、日付と時刻を自動的にネットワーク タイムサーバーと同期することもできます — ネットワーク接続を介して正確な日付と時刻の設定をご使用の システムに送信するコンピュータ。ネットワーク タイムプロトコルを有効にすると書かれたボックス をチェックし、ドロップダウンメニューを使って使用する タイムサーバーを選択します。時刻と日付を設定したら、 次へをクリックして続行します。

図 1-3. 日付と時刻の設定

Red Hat ネットワークにシステムを登録してRed Hat Linuxシステムの更新を自動的に 受信するには、はい、Red Hat ネットワークに登録しますを 選択します。これによりRed Hat 更新 エージェントがスタートします — Red Hat ネットワークでの マシンの登録をステップバイステップで案内するユーティリティ。 いいえ、マシンを登録しませんを選択すると 登録を省略します。Red Hat ネットワークとマシンの登録に関する詳しい情報は http://www.redhat.com/docs/manuals/RHNetwork/ でRed Hat ネットワークドキュメントを参照してください。

図 1-4. Red Hat ネットワーク 登録 クライアント

インストール時にインストールしなかったRed Hat Linux RPMパッケージ、 他社提供のソフト、Red Hat LinuxドキュメントCDのドキュメントを インストールするには、追加ソフトウェアのインストール 画面で実行できます。インストールしたいソフトや ドキュメントが入っているCDを挿入し、インストール... ボタンをクリックして指示に従います。

注意注意
 

パッケージをRed Hat LinuxインストールCDから インストールしている場合、CD 1を挿入して インストール...ボタンをクリックします。 そしてインストールするパッケージまたはコンポーネントを選択します。 マシンに要求されたらCDを交換します。

図 1-5. 追加のソフトウェアインストール

これでシステムの設定ができました。ログインして Red Hat Linuxを使い始める準備が完了です。次へ を押してセットアップエージェントを終了 します。