26.3. ファイルシステム

dfコマンドはシステムの ディスク領域の使用状況を表示します。 シェルプロンプトでdf コマンドを入力すると、次のような出力が 表示されます。

Filesystem           1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/hda2             10325716   2902060   6899140  30% /
/dev/hda1                15554      8656      6095  59% /boot
/dev/hda3             20722644   2664256  17005732  14% /home
none                    256796         0    256796   0% /dev/shm

デフォルトでは、このユーティリティは、パーティションサイズを 1キロバイトブロックの単位で表示し、使用中と未使用のディスク 領域の大きさをキロバイト単位で表示します。メガバイトや ギガバイトで表示するには、df -hコマンドを 使用します。-hという引数は、 「human-readable format:人間が読める形式」という意味です。 その出力は次のようになります。

Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/hda2             9.8G  2.8G  6.5G  30% /
/dev/hda1              15M  8.5M  5.9M  59% /boot
/dev/hda3              20G  2.6G   16G  14% /home
none                  251M     0  250M   0% /dev/shm

パーティションの一覧の中に、/dev/shm という項目があります。この項目はシステムの仮想メモリー ファイルシステムを示す名目です。

duコマンドは、ディレクトリにある ファイルが占めている領域の大きさを見積もって表示します。 シェルプロンプトでduとタイプすると、 サブディレクトリごとにディスク使用状況が一覧表示されます。 一覧の最後の行には、現在のディレクトリとサブディレクトリの 総合計も表示されます。すべてのサブディレクトリの合計を 見る必要がない場合は、du -hsコマンドを 使用すると、人間に読みやすい形式でそのディレクトリの 総計だけを見ることができます。他のオプションを見るには、 du --helpコマンドを使ってください。

グラフィカルな形式でシステムのパーティションとディスク領域の 使用量を表示するには、 図26-2の底辺に示してあるように システムモニタタブを使用します。

ティップヒント
 

ディスク容量制限の実践についての詳細は、 第6章を参照してください。

26.3.1. ファイルシステムの監視

Red Hat Linuxには、システムの使用可能な空き領域の大きさを 監視するdiskcheckというユーティリティが あります。設定ファイルを基づいて、ひとつまたは複数のドライブ が指定の容量に到達した時にシステム管理者に電子メールを送信 します。このユーティリティを使用するには、diskcheck RPMパッケージがインストールされている必要が あります。

このユーティリティは毎時のcron[1]タスクとして実行されます。

以下の変数は、/etc/diskcheck.conf で定義できます。

cronタスクが実行されるたびに読み込まれるので、設定 ファイルを変更する場合も、サービスを再開する必要はありません。 cronタスクが処理されるためには、crond サービスが起動している必要があります。デーモンが稼働して いるか判定するには、/sbin/service crond status コマンドを使います。起動時にサービスをスタート することをお勧めします。起動時にcronサービスを自動的に スタートする方法の詳細については、第14章 を参照してください。

注意

[1]

cronの詳細については第28章を参照してください。