8.8. Xの設定

X Window Systemをインストールする場合、キックスタートの インストール中に、図8-11で 示すようにXの設定ウィンドウの X Window System の設定オプションを クリックして設定することができます。このオプションが選択 されていない場合は、X設定オプションは無効になり、 skipxオプションがキックスタートファイル に書き込まれます。

8.8.1. 全般

X設定の最初のステップとして、デフォルトの色の深さと 解像度を選択します。それぞれ対応するプルダウンメニューで 選択します。必ず、システムのビデオカード及びモニタと互換性 がある色の深さと解像度を指定してください。

図 8-11. Xの設定 - 全般

GNOMEデスクトップとKDEデスクトップの両方をインストールする 場合、どちらをデフォルトとするかを選択する必要があります。 デスクトップをひとつだけインストールする場合は、必ずその デスクトップを選択してください。システムがインストールされる と、ユーザーはデフォルトにするデスクトップを選択できます。 GNOMEとKDEに関する詳細については、Red Hat Linux インストールガイド Red Hat Linux 入門ガイドを参照して ください。

次に、システムの起動時にX Window Systemを起動するか どうかを選択します。このオプションが選択されている場合、 システムはグラフィカルログイン画面を使用してランレベル5で 起動します。システムをインストールした後、 /etc/inittab設定ファイルを変更すること によってこの設定を変更できます。

8.8.2. ビデオカード

デフォルトではビデオカードの調査が 選択されます。インストール中、インストールプログラムにより ビデオカードを検出するようこのデフォルトのままにします。 最近のビデオカードであればほとんどは検出されます。この オプションを選択し、インストールプログラムがビデオカードを うまく検出できない場合、インストールプログラムはビデオカード 設定画面で停止します。インストールプロセスを続行するには、 一覧からビデオカードを選択し、を クリックします。

別な方法として、図8-12に 示すようにビデオカードタブに表示される 一覧からビデオカードを選択することができます。 ビデオカードRAMプルダウンメニューから、 選択したビデオカードのビデオRAM容量を指定します。これらの 値は、インストールプログラムが X Window Systemを設定するのに 使用されます。

図 8-12. Xの設定 - ビデオカード

8.8.3. モニタ

ビデオカードを設定した後、 図8-13に示すモニタ タブをクリックします。

図 8-13. Xの設定 - モニタ

モニタの調査がデフォルトで 選択されています。このままにすると、インストール プログラムがインストール中にモニタを検出します。 最近のモニタのほとんどは検出されます。 このオプションが選択されインストールプログラムが 正常にモニタを検出できない場合は、インストール プログラムはモニタ設定画面で止まります。インストール プロセスを続行するには、一覧からモニタを選択して をクリックします。

別の方法として、一覧からモニタを選ぶことができます。 モニタの代わりに水平同期と垂直同期を指定 オプションをチェックして、特定モニタを選択 する代わりに水平と垂直の同期率を指定することも できます。このオプションは、システム用のモニタが 一覧にない場合に便利です。このオプションを有効に すると、モニタ一覧は使用できなくなりますので注意 してください。