13.5. /etc/openldap/schema/ディレクトリ

/etc/openldap/schema/ディレクトリは、以前にslapd.at.confファイルと slapd.oc.confファイルに収納されていた LDAP定義を保持しています。すべての属性 構文定義オブジェクトクラス定義は現在、別のスキーマファイルに配置されて います。各種スキーマファイルは、includeの行を使用して/etc/openldap/slapd.confを 参照することが出来ます。以下のようになります:

include		/etc/openldap/schema/core.schema
include		/etc/openldap/schema/cosine.schema
include		/etc/openldap/schema/inetorgperson.schema
include		/etc/openldap/schema/nis.schema
include		/etc/openldap/schema/rfc822-MailMember.schema
include		/etc/openldap/schema/autofs.schema
include		/etc/openldap/schema/kerberosobject.schema

注意用心
 

OpenLDAPによりインストールされたスキーマファイル内で定義されている、スキーマの項目を変更しないでください。

OpenLDAPが使用するスキーマを、デフォルトのスキーマファイルを参考にして追加の属性の種類やオブジェクトクラスをサポートするように拡張することができます。このためには、/etc/openldap/schemaディレクトリ内にlocal.schemaファイルを作成します。その後デフォルトのスキーマのinclude行の下に次の行を追加して、この新しいスキーマがslapd.confにおいて参照されるようにします:

include          /etc/openldap/schema/local.schema

次に、local.schemaファイルの内部で属性タイプとオブジェクトクラスを 定義します。多くの組織では、デフォルトでインストールされているスキーマファイルからの 既存の属性タイプを使用し、新規のオブジェクトクラスをlocal.schema ファイルに追加しています。

ある種の特定した要求に合致するようにスキーマを拡張することは、かなり複雑になり この章の説明範囲を越える内容です。新規スキーマファイルの書き込みに関する情報は http://www.openldap.org/doc/admin/schema.html で御覧下さい。