8.1. ネットワーク設定ファイル

インターフェイスの設定ファイルについて探求する前に、先ずネットワーク設定で 使用される主要な設定ファイルを項目別に分けていきます。ネットワークスタックの 設定の内でのこれらのファイルの役割を理解すると、Red Hat Linuxシステムをカスタマイズ する時に役に立ちます。

主要なネットワーク設定ファイルは、次のようになります：

• /etc/hosts — このファイルの主な目的は、 他の方法では解決できないホスト名を解決することです。またDNSサーバのない 小規模のネットワーク上のホスト名の解決にも使用できます。コンピュータが 加入しているネットワークの種類に関係なく、このファイルはループバック デバイスのIPアドレス(127.0.0.1)を指定する行を localhost.localdomainとして含む必要があります。 詳細はhostsの manページを御覧下さい。

• /etc/resolv.conf — このファイルは、 DNSサーバと検索ドメインのIPアドレスを指定します。他の設定がない限り このファイルはネットワーク初期化スクリプトだけで構成されます。この ファイルに関する詳細はresolv.confのmanページを 御覧下さい。

• /etc/sysconfig/network — すべての ネットワークインターフェイス用のルーティングとホストの情報を指定します。 このファイルとそれが受け付けるディレクティブに関する詳細情報は 項4.1.23で御覧下さい。

• /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-<interface-name> — Red Hat Linuxシステム上のそれぞれのネットワークインターフェイスの為に、それに対応する それぞれのインターフェイス設定スクリプトがあります。これらの各ファイルは、そのネット ワークインターフェイス特定の情報を提供します。このタイプのファイルとそれが受け付ける ディレクティブに関する情報は項8.2を参照して下さい。

	用心
	/etc/sysconfig/networking/ディレクトリは ネットワーク 管理 ツール (redhat-config-network)で 使用されており、その内容は手動で編集されるべきではありません。ネットワーク 管理 ツール を使用したネットワークインターフェイス設定の詳細についてはRed Hat Linux カスタマイズガイドの 中に掲載されているネットワーク設定の章を御覧下さい。