第 13章シェルプロンプトの基本

13.1. シェルプロンプトを使用する理由

Linuxの グラフィカルな環境は、過去数年で大きく改善 されました。X Window Systemで高能率の作業をして、シェル プロンプトはいくつかの作業を完了するために開くだけで すみます。

しかし、Red Hat Linuxの機能の多くは、グラフィカルユーザー インターフェース(GUI)よりもシェル プロンプトを使う方が速く処理できます。GUIではファイル マネージャでファイルを開き、次にディレクトリを移動して ファイルを作成、削除、変更するような作業でも、シェル プロンプトを使うといくつかのコマンドですばやく作業 できます。

シェルプロンプトの外観はユーザーが慣れていると思われる 他のコマンドラインの画面に似ています。ユーザーがシェル プロンプトでコマンドを入力すると、シェルがそのコマンドを 解釈して、何をすべきかをOSに指示します。経験のあるユーザーは シェルスクリプトを書くことによって、その能力をさらに広げる ことができます。

図 13-1. シェルプロンプト

このセクションでは、ナビゲーション、ファイルの操作、 いくつかの基本的な管理タスクの実行を行う方法や、 その他のシェルプロンプトの基本事項について説明します。