20.4. 既存の鍵と証明書の使用

すでに鍵と証明書を保有している場合(たとえば、他社のセキュアWebサーバー製品に代えてセキュアサーバーを インストールする場合)、セキュアサーバーにおいてもおそらく既存の鍵と証明書を使用できます。ただし、 次のような2つの状況では、既存の鍵と証明書を使用することはできません:

既存の鍵と証明書が利用可能である場合は、新しい鍵を生成して新たに証明書を取得する必要はありません。 ただし、鍵と証明書が含まれているファイルを移動し、名前を変更しなければならない場合があります。

既存の鍵ファイルは次の場所に移動します:

/etc/httpd/conf/ssl.key/server.key

既存の証明書ファイルは次の場所に移動します:

/etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt

鍵と証明書を移動した後は、項20.9へ進んで下さい。

Red HatセキュアWebサーバーからアップグレードしている場合、古い鍵(httpsd.key)と 証明書(httpsd.crt)は/etc/httpd/conf/に配置されます。 鍵と証明書を移動して名前を変更して、セキュアサーバーがそれらを使用できるようにする必要があります。 次の2つのコマンドを使用して鍵と証明書のファイルを移動し、名前を変更します:

mv /etc/httpd/conf/httpsd.key /etc/httpd/conf/ssl.key/server.key
mv /etc/httpd/conf/httpsd.crt /etc/httpd/conf/ssl.crt/server.crt

それから次のコマンドでセキュアサーバーを開始します:

/sbin/service httpd start

セキュアサーバー用のパスワードを入力するよう指示するプロンプトが表示されます。パスワードを入力して [Enter]キーを押すと、サーバーが起動します。