7.7. インストール後のスクリプト

インストール完了したら、システム上で実行させるコマンドを 追加するオプションです。このセクションは必ずキックスタート ファイルの末尾に置き、%postコマンドで 始めます。追加のソフトウェアをインストールしたり、追加の ネームサーバを設定したりする機能にこのセクションが役に立ち ます。

注意注意
 

ネームサーバーを含め静的IP情報でネットワークを設定した 場合は、%postセクションでネットワークに アクセスしてIPアドレスを解決できます。DHCPのネットワークを 設定した場合は、インストールで%post セクションが実行されているときは/etc/resolv.conf ファイルは完了していません。ネットワークにアクセス することはできますが、IPアドレスは解決できません。したがって、 DHCPを使用している場合、%postセクションで IPアドレスを指定する必要があります。

注意注意
 

インストール後のスクリプトはchroot環境で実行されること に注意してください。したがって、インストール媒体からスクリプト やRPMをコピーするなどの作業を実行することはできません。

--nochroot

これを指定すると、chroot環境の外で実行したいコマンド を指定することができます。

次の例はファイル/etc/resolv.conf をインストール直後のファイルシステムにコピーします。

%post --nochroot
cp /etc/resolv.conf /mnt/sysimage/etc/resolv.conf
--interpreter /usr/bin/python

Pythonなどの異なるスクリプト言語を指定できます。 /usr/bin/python を目的の スクリプト言語で入れ換えます。

7.7.1. スクリプトの例

サービスを起動したり停止したりします。

/sbin/chkconfig --level 345 telnet off
/sbin/chkconfig --level 345 finger off
/sbin/chkconfig --level 345 lpd off
/sbin/chkconfig --level 345 httpd on

NFS共有から runmeと言うスクリプトを 実行します。

mkdir /mnt/temp
mount 10.10.0.2:/usr/new-machines /mnt/temp
open -s -w -- /mnt/temp/runme
umount /mnt/temp

システムにユーザーを追加します。

/usr/sbin/useradd bob
/usr/bin/chfn -f "Bob Smith" bob
/usr/sbin/usermod -p 'kjdf$04930FTH/ ' bob