B.2. 警告メッセージ

GnuPGコマンドを実行するとき、以下のメッセージが出ることがあります:

gpg: Warning: using insecure memory!

この警告は、root以外のユーザーがメモリページをロックできない為、表示されます。 もしユーザーがメモリページをロックできるのなら、メモリについてサービス妨害(DoS) 攻撃を実行できます。これはセキュリティ問題の可能性があります。詳細に ついては 以下のサイトを参照して下さい。 http://www.gnupg.org/(en)/documentation/faqs.html#q6.1.

次のようなメッセージが出る可能性もあります:

gpg: WARNING: unsafe permissions on configuration file "/home/username/.gnupg/gpg.conf"

このメッセージは、設定ファイルのファイル権限が他の人に読み込みを許可する 場合に表示されます。この警告が出た時は、次のコマンドを実行してファイルの 権限を変更することが推奨されます:

chmod 600 ~/.gnupg/gpg.conf

他の一般的なメッセージには、次のようなものがあります:

gpg: WARNING: unsafe enclosing directory permissions on configuration file 
"/home/username/.gnupg/gpg.conf"

このメッセージは、設定ファイルを含むディレクトリが他人にその内容の読み込みを許可して いる場合に、表示されます。この表示が出た時は、次のコマンドを実行してファイルの権限を 変更することが推奨されます:

chmod 700 ~/.gnupg

GnuPGの以前のバージョンからアップグレードした場合は、以下のメッセージが 出る可能性があります:

gpg: /home/username/.gnupg/gpg.conf:82: deprecated option "honor-http-proxy"
gpg: please use "keyserver-options honor-http-proxy" instead

この警告は~/.gnupg/gpg.conf ファイルが以下の行を含んでいる 為です:

honor-http-proxy

バージョン 1.0.7とそれ以降には、別の構文が適切です。この行を次のように 変更して下さい:

keyserver-options honor-http-proxy